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完結編
・・が、蚊の姿が見えない。耳を澄ましても聞こえるのは時計が時間を刻む音。ほんとに蚊?と思い痒い部分を見ると、蚊に吸われたような跡がある。小さいころはその跡に爪で×マークを付けていたが今はそんな事はしない。5分程蚊の気配を探るが出てこない。深夜蚊のために起きるのは疲れる。もーだめだ、とりあえず寝よう。それからどれくらい過ぎただろう、あの音が聞こえてくる・・。きやがった、寝付いたころに・・。目で見つけれないので今度は少々荒っぽい手段を使う事にした。布団から手と足を出して寝ていたがそれを引っ込める。布団からは顔だけが出ている状態だ・・暑い・が仕方ない・・。あの音が近づいてくると、目を閉じ、神経を顔周辺に集中さす。来た!止まったようだ。かすかな風圧と重さをうなじに感じる。うなじを攻めるとはエロい蚊だ・・。と思う間もなく僕の右手がうなじに飛んだ!。手ごたえはあった。音は聞こえない。ついにやったか!と思い確認の為電気を付けると、また目が眩むが心地よい。意気揚々と手を見ると蚊の跡がない・・・・。布団の上を探しても姿が無い・・・。ここまでして逃がしか・・・。しかし音は聞こえない。まぁいい。恐らく仕留めたであろうと眠る。  が また音が聞こえる。奴は健在だ!・・。電気を付けると、ついに見つけた!!手にしていた殺虫剤を奴にめがけて噴射する。が、ここは自分の寝室だ、程度を知らないヒステリー持ちのような薬の大量散布はしたくない・・。シュッ・シュッと軽く噴射する。僕は、風圧で飛ばされながらも確実にその霧の中に包まれる蚊の姿を見た。が、見失う。ついに決着あったはず。死体を探しても見当たらないが、その日はついに現れることはなかった。翌日夜、弱っている蚊を発見!手で叩くと、蚊から健康的な0型の血液が出てきた。どうやら昨日僕を襲った蚊のようだ。おしまい。


| みかん園日記2006 | 10:22 AM | comments (x) | trackback (x) |

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